新子安より

短編、コラム、ラップ、空想を扱う地域で人気のお店

独断とヘレンケラー

席譲る譲らない論争

その前にきれいに行儀良く座れや

改札でかっこつけてタッチ

ピンポーンで渋滞 何考えて生きてんの?

コンビニで列を待ってるときもそう

次の方どうぞ なぜ今財布出す

店員も店員おつりしまう前に

「またお越しくださいませ」二度とこねえよ

世の中腐り切ってやがる

お前らが平気でしてること俺全部イラついてる

世の中腐り切ってやがる

お前らが文句言うこと俺全部普通に耐えてる

通学路にいる若作りババア

行ってらっしゃい両手振りニッコリ

朝から気色悪いもん見せるな

自分の子見送った後でスマホいじってんの

俺はバッチリいつも見てるからな

ガキ集団とモタモタ狭い道歩く保育士

お前らんとこのナビは昭和のやつですか

子どもたち可愛い大好きなんです仕事好きです

嘘つけお前らは棒とブランドが好きなだけじゃ

果てしない性欲果てしない物欲

代理戦争でマウント合戦

やっぱりお前らは昭和のままですわ

世の中腐り切ってやがる

お前らが平気でしてること俺全部イラついてる

世の中腐り切ってやがる

お前らが文句言うこと俺全部普通に耐えてる

勘違い系居酒屋の店員

注文取った後スパーン!あれうるせえんだよ

仕事した気になってるクソタッチパネルにしろ

たまに街にいる関西人集団あれなんなん

関西弁なのに話が面白くないマジで帰ってくれ

新喜劇とナイトスクープ見てシコっててくれ

「あ!またそういう雑なイジリ」

お前らにしかやってねえよつまんねえんだから

関西弁で話つまんねえってコンビニのおにぎりが泥みてえな普通ありえないことが起きてんだよてめえらマジでいい加減にしろ

関東の人は冷たい?関東の人はお笑い分かってない?お前ら関西なのをいいことにわかってる感出してノリで誤魔化して乾いた笑いだけもらって周り全員呆れて指摘もされなかっただけ

どうせ地元では通用しなかったから上京デビューしようとしたけどそれも失敗お疲れ様

頼むから静かにするか地元に帰って道頓堀ダイブしてそのまま通天閣より高く昇天してくれ

アメトーーク見てお笑い語る前に笑点を見ろ

世の中腐り切ってやがる

お前らが平気でしてること俺全部イラついてる

世の中腐り切ってやがる

お前らが文句言うこと俺全部普通に耐えてる

家系ラーメン検証

勇者推しを執筆していたのだが、どうしても調べずにはいられなくなってしまい、表題についての検証を始めた。

つまり、「俺が好きな家系ラーメンって系統似てるんじゃね?」ということである。

何でもそうだが、系統があるものはルーツがある。家系と呼ばれ、これまで長い歴史を辿ってきたラーメンにもきっと物語があり、そこから自分の趣味趣向を読み取ることができるのではと考えた。

思い立ったらなんとやら、さっそくGoogle検索をかけてみた。「家系ラーメン ルーツ」と。すると一枚の画像が出てきた。

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いや、多いよ。

上のほうはまだわかる。総本山の吉村家とその弟子を中心とする、家系ラーメンの始祖とも呼べる各店だ。私も吉村家本店と、末廣家のラーメンは食したことがある。

ここで注目すべきは、三段目にある「おーくら家」だ。京急東神奈川(旧・仲木戸)駅から徒歩5分ほどの場所にある老舗で、たしかにとても美味しいのだが、まさか直系店だったとは知らなかった。どうやって調べてるんだこれ。

そして、同じ段にある「王道家」系列の店舗も私にはゆかりがあった。相模大野「クックら」と六角橋「とらきち家」である。パンチの効いたスープとボリューミーなほうれん草、そしてスモークチャーシューが特徴的な両店は何回か訪問しており、そのコストパフォーマンスの良さからも激戦区での高評価はさもありなん、といったところ。

しかし私は正直、チャーシューにスモークがかかったり鶏油が強めなスープは好きではない。食べやすいのに味が弱くない、そんな家系ラーメンが好きだ。「のり増し」が鬼に金棒とか思えるような、優しさに包まれた味を求めている。私の家系ラーメンルーツは、間違いなく「稲田堤 武蔵家」だった。

通学のため乗り換えに使っていた稲田堤の駅にある、小さなラーメン屋。夕方からのアルバイトの前に寄るにはちょうどいい立地だった。そしてこの店、ジャンプやらマガジンやらの最新号をいつでも置いていた。少し長めの待ち時間を潰すため、マンガを読みながらラーメンを食べる。この行儀の悪さが最高だった。

武蔵家に通っていたあの頃から10年余り、今年の1月、懐かしさとともに私は「武蔵家 菊名店」を訪れた。店舗こそ違えど、そこにある味は記憶と違わぬ優しい味だった。マンガこそ読まないし、のり増しもしないけれど、十二分の充実を得ることができた。

先日のこと、この検証を始めるきっかけとなる出来事が起きた。以前からも何度か通っていた町田の家系ラーメン「町田家」に訪れた際に食べたラーメンに、優しさとバランスの良さを、そう、「武蔵家」を感じたのだ。もう一度先ほどの系図を見てみると、

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あった。オリジナルに分類されるらしいのだが、「たかさご家」という店から分派した両店は姉妹店と呼んで差し支えないだろう。この表を初めて見たとき、正直言って震えた。ていうかさっきも書いたけど、どうやって調べてるんだこれ。

話したいことが多くて書ききれなかったが、この他にもルーツを共通していた意外な店舗というのも存在した。BOMBA家が松壱家系列だったのは何となく騙された気もしたぐらいだし、湘南家から派生したラーメン屋もあるとかいうのが本当に不思議で笑ってしまった。差し当たり、「たかさご家」にはいつか訪問しなくてはならないと感じている。

家系ラーメンに歴史あり。読者の皆様も是非、気になる店舗を開拓してほしい。それでは、充実した家系ラーメンライフを。

We cannot understand Tato.

わかっていることといえば、彼の身長がおおよそ玄関のドアと同じぐらいの高さで、たびたび頭をぶつけては、照れ臭そうに笑うその顔が無邪気ということぐらいだった。

その日の朝、彼の住むアパートの前に黒山の人だかりができていた。中心にいたのが、彼そのものだった。群衆の中で一際目立つその姿は、椎名林檎のデビューアルバムを彷彿とさせた。

人だかりの中には警察官もいた。消防隊もいた。レスキュー?のような車もあった。野次馬はもちろんのこと、マスコミまで来ていた。彼はいったい何をしたんだ?

まさか、と思いテレビをつける。報道は彼のことばかりだ。チャンネルをいくら変えても彼の姿が映っている。動揺しているような、諦念しているような、なんとも曖昧な表情がそこにあった。テレビに耳をすませ、状況把握に努める。

「Tatoさん!何があったんですか!」

「今回の騒動の原因は何なんですか!」

「今のお気持ちを教えてください!」

だめだ、質問ばかりで何もわからない。少なくとも彼の名前はTatoというらしかった。思えばこれまで、名前も知らなかった。

「この事件はいったい何なんですか!?」

記者のひとりが叫ぶ。えっ、君らもそこなの?

Tatoはその記者をじっと見つめ、親指を立ててニコリと不適な笑みを浮かべる。

その刹那。彼の姿が大きな音と煙とともに消えた。たしかに消えてしまった。警察も消防もレスキューもマスコミも、呆気にとられた顔をしている。視聴者もきっとそうだ。結局、何もわからなかった。何が起きていたのか。彼は何者なのか。なぜ人だかりができていたのか。真相は全て闇の中である。世の中には、わからなくていいことがあるのかもしれない。そんなことを思いながら、今日はこの辺で筆を置かせていただく。

 

はてなブログ

今週のお題「外のことがわからない」

冷静と冷静のあいだ

そういえば、草木のにおいがあった。

何度目かわからない現実逃避でやってきた山には、人が多く溢れていた。

記憶を辿れば辿るほど、顔がぼやけて思い出せない。あの日、僕たちは日常をなんとか抜け出したくて、申し訳程度の装備で山頂を目指した。なんとなく意気投合した彼女と二人で出かけるのは、初めてのことだった。

山を舐めきったファッション。そう言って二人で笑い合ったのは、最初だけだった。春とはいえ、その日は暑く、事前に調べていたよりもハードな行程だった。日頃の運動不足が祟る。何度か足を滑らせそうになりながら、心地よい汗をかいていた。

「気持ちいいですね」

「虫が多くてうっとうしい」

「でも、身体を動かすのはいいですよね」

「虫が多すぎる。二度と山には登らない」

相変わらずだ。この人は、こういう人だった。

中間地点のようなところで、開けた場所があった。そこには、春の花が咲き乱れ、草木がここぞとばかりに生い茂っていた。すると、誰からともなく、写真を撮り始めた。自分の撮りたい写真を好き勝手に撮る。草木を見たり、なんとなく道行く人を観察したりしていた。

こんなの久しぶりだ。

会社でも家庭でも、常に何かに追われていた。心を亡くすと書いて忙しいとはよくいったもので、当時の僕は心を殺しきっていた。そこからたびたび生まれていた悲鳴を、さらに覆い隠して、それが社会で生きることと信じて過ごしていた。この日ばかりは自由で、何にも縛られない。束の間の休息と思いつつも、この時間をどうしたら続けられるか、どうすれば終わらずにいられるかを考えていた。

そのとき、ふと、景色を眺めた。そこに写真を撮る彼女の後ろ姿があった。本当に何の気なしに携帯のカメラを起動して、緑豊かな風景と、そこに不思議と調和する彼女の小さな後ろ姿を収めた。これなら怒られないだろう、そう思っていた。

頂上について、なんとなく休んでいたら、空腹に気づく。そろそろ食事をとりたいところだったので、取り立ててやりたいこともない僕たちは、下山することにした。強がってはいたが、疲労はピークに達していた。あと半分、さくっと下りてしまおう。

行きとは違うコースを選び、坂道をくだっていく。会話も少なくなり、淡々と山道を歩いていた、そのときだった。彼女が足を滑らせ、なんともかっこわるい形で、転んだ。先を進んでいた僕は、身体をひるがえして駆け寄った。

我ながら不思議なのだが、ここで少し躊躇した。手を差し伸べて、身体を起こすのを手伝うだけのことなのだが、ここに来て、どことなく照れ臭いような、なにか恐ろしいことをするような、そんな感覚に陥った。

「大丈夫ですか」

痛い、もう嫌だ、としか言わない彼女の手は、無機質に薄く、体温が低くて、生きていないような感触だった。こんな奴助けるんじゃなかった、と心底思った。そして少しずつ、先ほどから抱いていた違和感についてはっきりしたことがあった。手をつなぐ行為によって、この距離感が壊れてしまうのではないか、これまで保てていたものが、崩れてしまうのではないか。その懸念だった。

僕たちはある程度の年齢になってから、「大人だから」と免罪符を使うようになった。大人だからわかっているはずだ、大人だからできるはず、大人だから通じるはずだ、と。それが枷になっていたことに気づいたのは、それからずっと後のことだったけど、このときもそうだった。

大人だから、耐えなくてはならない。大人だから、感情を出してはならない。

 

下山して、小さな食堂で冷たい蕎麦を食べた。僕と彼女の共通点は、蕎麦が好きということぐらいだったから、好都合だった。家族連れや夫婦がいるなかで、黙々とそばを食べた。これでもか、というぐらい開放感のある店内は、虫も出入りし放題で、これまたぼけっとするのには最適だった。なんとなく外を眺めているだけで、心のエネルギーを充電できた気がした。

尋常じゃない汗をかいていたので、近くの温泉に行くことにした。登山のあとの温泉、この字面だけで100点に近い休日を獲得したと思う。登山客で混雑した大浴場は、露天風呂やサウナ、水風呂といった幸福度の源が完備されており、思いの外リラックスできた。

大満足で浴場を出て、どうせ自分のほうが早いだろうと高をくくり、休憩所で缶ビールを買って飲むことにした。なんとなく抜け駆けのような気がして、少し奥まった場所を見つけて完全に「おひとりさま」モードを満喫していた。

しかし。

「え、なんで飲んでるの」

後ろから突如聞こえた声に驚き、振り返ると、湯上りで少し上気した彼女がそこにいた。柄にもなく動揺してしまい、これはその、などと下手くそな弁解をしていたら、缶ビールを2本差し出してきた。

「すいません、ちょっと脱水になりまして」

ようやくそれらしい言い訳が出たところで、ふたりで改めてビールを飲んだ。動揺したのは、ビールをひとりで飲んでいたのがバレたからであって、湯上がりの姿を見て息を飲んだからではない。きっと、そうに違いない。

帰りの電車、特に会話はなかった。窓の外の景色を言い訳がましく眺めていた。この人はいま何を考えているんだろう、と思索を巡らせたりもしたけれど、すぐにどうでもよくなった。この人は、考えて理解できる人ではない。そう思うと途端に気が抜けて、笑いそうになってしまった。人間のことを理解できるという考えこそが浅はかで、おこがましいことだと思った。

 

家に着くと、その日の写真が送られてきていた。そこにはうっとうしいほどの草木に混ざって山を登る男の後ろ姿があった。

勇者推し 第4話

「私、賢者とかってよくわからないです」

「それに今、何が起きてるのかもわからないんです」

「取り柄もないです。今日もたまたま街を歩いていただけで」

「だから私は、賢者だなんてそんな」

「え?いやいや、素質だなんて」

「お金ですか?あればいいなとは思いますけど」

「部活?は、特に決まってないですけど」

「明日も別に、何もないです」

「あ、はい…」

 

お母さんになんて説明しよう。言えない。ちょっと、いやだいぶ素敵な女の人に介抱されて、なんとなく断れないまま明日また出かけることになったなんて。

そういえば連絡先も聞かれなかった。名前も書かれてない。あの女の人も、怪しい男の人も、特に名前は言ってなかった。

ますます怪しい。

わかっているのに、あの女の人が嘘を言おうとしたり、私のことを騙そうとか、変なふうにしようとか、そういうふうには思えない。じっと私の目を見つめるその目がまっすぐで、きれいで、吸い込まれるようだったから。

レンちゃんに相談したほうがいいのかもしれない。私、賢者にならないかって誘われたんだ。きれいな女の人と、怪しい男に。お金ももらえるんだって。気を失って、知らない部屋にいて、それで、なんとなく話を聞いてるうちに、いいかな、とか思っちゃって…

いやいや、さすがに頭がおかしくなったと思われるかもしれない。レンちゃん、そういうの嫌いだし。レンちゃんは優しくていつも笑ってるけど、オタクには冷ややかな目を向けていた。品行方正で、私とは違って凛とした女の子。そんな浮世離れした話、どうして信じてくれようか。

ふと、携帯が鳴った。レンちゃんからだった。

「ニュース見た!?魔道士様が抜けて、勇者パーティーの新メンバーオーディションやるらしいよ!」

「え?どういうこと?」

「方向性の違いで、魔道士様が独立するんだって。それでメンバーが足りないから、オーディションするらしいんだけど。候補者も全部秘密なんだって。どんな人が選ばれるのかな〜」

嫌な予感がする。

「候補者って賢者とかじゃないよね?」

「よく知ってるね!最近好きなの?笑」

勇者様、助けて。

 

続きます

私とサガフロンティア2 その3

鬱ゲーと呼ばれるジャンルがある。

ストーリー中にヒロインが「サラマンダーより、ずっとはやい!」などと言うような作品もあれば、普通に主人公の選択が追い込まれていき全く救いのないものもある。

サガフロンティア2は、鬱ゲーとまでは言わないが、鬱要素がある。それがこの、ウィルナイツ編のヒロイン、コーデリアの死亡イベントだ。

 

実はこれ、「潜入!アレクセイ一味」というイベントで、親の仇であるアレクセイ一味に仲間を送り込み、調査を行うもの。私は初見プレイ時には普通に「強いから」という理由でタイラーさん(野盗と間違われた男)を選んだ。

このときの選択肢によりコーデリアが死ぬということを知ったのは、数年経ってアルティマニアを読んでからだった。普通にびっくりした。ヒロイン死ぬんかい、よかった選ばなくて、と。

そう、私は2回目のプレイ時には知っていた。コーデリアを選ぶと死ぬことを。なんとなく頭をよぎるのは、「知ってるんなら死亡パターンでプレイすべきでは?」ということである。しかし……

https://jp.ign.com/saga-frontier-2/34839/feature/20-playstationrpg-2

ここで、この記事を読んでほしい。

昨年公開されたものだが、これに近いようなことを考えてしまったのだ。たしかにメインキャラクターの死というのは、物語には「よくある」もので、読者諸氏がまっ先に思い浮かぶのはあのケータイ小説「恋空」であろうが、あのような形で物語の柱に位置づけられるのとも少なくはない。

しかし、だ。

プレイヤーのエゴでコーデリアを死なせてしまっていいのだろうか?コーデリアを死なせてまで、このゲームを完走する自信は私にはない。見殺しにすることと同じだ。あんなに育てたのに。ハンの廃墟に篭って、デュエルでアルダーストライクを習得したあの長い時間が無に帰してしまうことにもなる。なにより、コーディーは私たちの仲間なのだ。何が「ビンテージワインのように、より熟成された芳香を感じられた」だよ。君は便所の芳香剤でも嗅いでるといい。

ということで、今回も私はタイラーさんにお願いした。タイラーさんはふたつ返事で、「いいぜ」と言ってくれた。やはりこの男、ナイスガイである。この男のどこが野盗に見えるというのか問い質したい。

こうしてコーディーの命は再び守られることになった。いくらゲームといえ、人の命を弄んではいけない。ストーリーの柱だからとかそんな理由で、妙な選択をすることはないのである。

でも、「他のゲームから連れてきてヨヨを潜入させる」が選択肢に浮上していたらこんなには悩まないだろうな、とも思う。

私とサガフロンティア2 その2

書くのを忘れてましたが普通にネタバレを含む記事です。

 

ハンの廃墟に12時間篭ることで得たもの

:自信、勇気、忍耐力、「絶対あててよね」という信頼感、ステータス、スキル、装備

失ったもの

:初心、時間

 

やはりというか、ハンの廃墟以降のウィルパーティは無双だった。他の仲間が技を出す前に、ナルセスさんがファイアストームで一蹴してしまうのだ。

ニーナおばさんというウィルの育ての親が仲間になったけど、全然育てる気にならない。やっぱりね、ハンの廃墟で辛い思いをした仲間とじゃないと俺は冒険できないんだよ。あの苦境を乗り切った信頼感って言うの?こちとら若木の杖とかいうクソツール持って旅に出てる(河津さんがおすすめしてた)わけよ。

岩荒野なんてもう一瞬で通り抜けるわけ。普通に敵避けスキルもあがってるから、動きが止まって見えるね。ノーエンカウントでフォーゲラング着いたわ。

それでまあ、ウィル編が順調すぎるもんだからギュスターヴ編も進めるか、と思って始めたんだけど、マジで愛しい。ギュス様が生きてる!動いてる!(ドラえもん おばあちゃんの思い出におけるのび太のセリフ)ってなるわけ。ケルヴィン最高。お前らは俺が強くしてやるからな、ということで街の外の洞窟に篭ることにした。2時間ほど雑魚と戦う。雑魚すぎてあまりテンションもステータスも上がらないけど、無の表情で敵を倒し続けた。とりあえずギュス様がマルチウェイを使うというロマンシングな画面を見たところで満足。そんなことやってたらカーチャンが危篤らしく、ケルヴィンが迎えにきた。

サガフロンティア2といえば名ゼリフが多いことでも知られるんですが、ここは結構好きなシーンです。転載します。

 

ケルヴィン
「ここにいたか。ソフィー様の容体が変わった。急いで帰るぞ。

ギュスターヴ
「いやだ。お母様の死ぬところなんか見たくない。

ケルヴィン
「子供みたいな駄々をこねるなよ。行くぞ。

ギュスターヴ
「俺は、どんな顔をすればいいんだ。悪さばかりして困らせて、俺のせいで追放されて、
こんな異国の地で病に倒れ、苦労ばかりでいい事なんか何も無くて、
まだ若いのに、寂しく死んでいくんだ。そんな……それなのに……
俺はお母様にどんな顔で会えばいいんだ。
泣けばいいのか、笑えばいいのか、どうしたらいいんだ、教えてくれケルヴィン。

ケルヴィン
「……何も考えなくていいんだ。ソフィー様に会って、泣きたくなったら泣け。
笑いたければ微笑んでみせろ。これまで二人で生きてきたんだろう。
ソフィー様を一人にしておいていいのか?

ギュスターヴ
「うん。帰ろう。ありがとう、ケルヴィン。

ケルヴィン
「気にするな。ソフィー様のためだ。急いで帰ろう

 

な、な、な、なんじゃいこりゃ。ケルヴィンイケメンすぎじゃねえか。このシナリオ「病床の母」は画面がなぜか滲んで見えないんですよ。荒んだ心を浄化してくれる。カーチャンとギュス様のやりとりも泣ける。

 

ギュスターヴ
「お母様……

ソフィー
「帰ったのね、ギュスターヴ。待っていたわ。

ギュスターヴ
「ごめんなさい。まだ洞窟へ行っていて。ケルヴィンが迎えに来てくれました。

ソフィー
「そう。ケルヴィンはいいお友達ね。

ギュスターヴ
「……

ソフィー
「本当に大きくなって。テルムを出て12年ですものね。もう安心です

ギュスターヴ
「いやだ。お母様。僕を一人にしないで。

ソフィー
「ケルヴィンやフリン達がいるわ。
人は一人で生きられないのだけれど、あなたはもう一人ではないわ、ギュスターヴ。
周りの人たちとの関係を大切にしなさい。そうすれば、皆もあなたとの関わりを大切にしてくれます。

ギュスターヴ
「はい。

ソフィー
「フリンには優しくしなさい。

ギュスターヴ
「はい。

ソフィー
レスリーを大切にしなさい。

ギュスターヴ
「はい。

ソフィー
「ケルヴィンを信頼しなさい。

ギュスターヴ
「はい。

ソフィー
「何か起こったら、トマス郷とシルマール先生に相談して、お二人の意見を尊重しなさい。

ギュスターヴ
「はい。

ソフィー
「もしテルムへ帰る時が来たら、私に代わって、陛下にお詫びを申し上げて。

ギュスターヴ
「はい。

ソフィー
「フィリップとマリーには、本当にごめんなさいと。

ギュスターヴ
「はい。

ソフィー
「ギュスターヴ、もう一度よく顔を見せて。

ギュスターヴ
「はい。

 

「はい。」が出るタイミングも調整されててそれもまた憎い演出なんですよ。これ書いてる今も画面が滲んできたのでそろそろやめることにします。次回は、「コーディーの命を弄ぶな」です。